小さなお子様と過ごす時間は、かけがえのないものです。
しかし、仕事と育児を両立するのは容易ではありません。
そんな時、役立つのが「育児休暇」です。
育児休暇は、法律で定められた休暇制度です。
一定の条件を満たせば、労働者であれば誰でも取得することができます。
今回の記事では、育児休暇について、
- 制度概要
- 取得方法
- 給付金
- 男性の取得状況
まで、知っておくべき情報を網羅します。
仕事と育児の両立をスムーズに実現するためのヒントも満載ですので、ぜひ参考にしてください。
育児休暇とは?
育児休暇とは、子どもが1歳になるまでの間に、育児のために取得できる休暇制度です。
育児・介護休業法に基づき、労働基準法で定められています。
育児休暇の対象者
- 子どもの出生後、子が1歳になるまでの間に、その子を養育する労働者
- 夫婦の一方が育児休暇を取得している場合、もう一方が取得できる「分割育児休暇」
- 3歳未満の子どもがいる労働者の「介護休暇」
育児休暇の取得方法
育児休暇を取得するには、以下の手順が必要です。
- 休暇取得の意思表示: 勤務先の事業主に、育児休暇を取得する旨を申し出ます。
- 休暇開始日の決定: 事業主と協議の上、休暇開始日を決めます。
- 休暇期間の決定: 育児休暇は、最長で1年間取得できます。連続して取得するほか、分割して取得することも可能です。
- 休暇中の給与: 育児休暇中は、雇用保険から育児休暇給付金が支給されます。
育児休暇取得の際の注意点
- 育児休暇を取得するには、原則として、子が出生する8週間前までに、事業主に休暇取得の意思を申し出なければなりません。
- 育児休暇中は、原則として、労働義務を免除されます。
- 育児休暇を取得したからといって、解雇されることはありません。
育児休暇の給付金
育児休暇中は、雇用保険から育児休暇給付金が支給されます。育児休暇給付金の額は、標準報酬日額の約8割です。
育児休暇給付金を受給するための条件
- 育児休暇を取得する前に、一定期間以上、雇用保険に加入していること
- 育児休暇取得時に、離職していないこと
男性の育児休暇取得状況
近年、男性の育児休暇取得も少しずつ増えています。
厚生労働省の調査によると、2022年度の男性の育児休暇取得率は13.9%となっています。
男性の育児休暇取得には、以下のようなメリットがあります。
- 子どもとの絆を深めることができる
- 妻の育児負担を軽減できる
- 仕事と育児の両立をスムーズに行うことができる
育児休暇は、仕事と育児を両立するための重要な制度です。
制度の概要や取得方法を理解し、積極的に活用することで、子どもと過ごすかけがえのない時間を大切にしましょう。
その他、役立つ情報
- 厚生労働省 育児・介護休業法 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000130583.html
- 男女雇用均等法 パンフレット
https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyoukintou/pamphlet/
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