腰痛は、背中下部の痛みを指す症状です。
多くの人が一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
腰痛には様々な種類があります。
原因も様々です。
今回の記事では、
- 腰痛の種類
- 原因
- 症状
- 治療法
についてわかりやすく解説します。
また、腰痛を予防するためのストレッチや体操も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
腰痛の種類
腰痛は、大きく分けて2種類に分類されます。
特異性腰痛:原因が特定できる腰痛
非特異性腰痛:原因が特定できない腰痛
特異性腰痛
特異性腰痛には、以下の種類があります。
- 椎間板ヘルニア: 椎間板が飛び出し、神経を圧迫する
- 腰部脊柱管狭窄症: 脊柱管が狭くなり、神経を圧迫する
- 腰椎捻挫・挫傷: 腰椎を捻ったり、打ったりして起こる
- 骨粗鬆症: 骨が弱くなり、骨折しやすくなる
- 変形性腰椎症: 腰椎の骨や軟骨が変形する
非特異性腰痛
非特異性腰痛には、以下の種類があります。
- 筋肉痛: 筋肉の使い過ぎや疲労によって起こる
- 筋膜痛: 筋膜が緊張したり、炎症を起こしたりして起こる
- 心因性腰痛: ストレスや不安によって起こる
腰痛の原因
腰痛の原因は様々ですが、主な原因は以下の通りです。
姿勢不良
長時間のデスクワークや猫背などの姿勢不良は、腰椎や骨盤に負担をかけます。
筋肉や靭帯を緊張させます。
筋肉の緊張は血流を悪化させ、痛みや炎症を引き起こします。
筋力不足
運動不足や加齢による筋力低下は、腰椎周辺の筋肉を弱めます。
体幹を支える力が低下します。
体幹が弱ると、腰椎に負担がかかります。
腰痛が発生しやすくなります。
冷え
冷えは、筋肉や血流を悪化させ、腰痛の原因となります。特に、腰は冷えやすい部位なので注意が必要です。
ストレス
ストレスは、筋肉を緊張させます。
痛み物質を増加させます。
また、
- 睡眠不足
- 疲労
も腰痛を悪化させる要因となります。
加齢
加齢とともに、骨や軟骨が老化します。
腰椎の構造が変化します。
また、筋肉量も減少するため、腰痛のリスクが高くなります。
内臓疾患
まれに、腰痛の原因が内臓疾患であることがあります。
- 腎臓結石
- 婦人科疾患
などが原因で腰痛が起こる場合もあります。
腰痛の種類とメカニズム
ぎっくり腰
椎間板や靭帯が損傷し、急性の痛みが出ます。
慢性腰痛
原因が特定できず、長期間続く腰痛です。
坐骨神経痛
坐骨神経が圧迫され、お尻や足に痛みやしびれが出ます。
腰椎椎間板ヘルニア
椎間板が飛び出し、神経を圧迫します。
腰部脊柱管狭窄症
脊柱管が狭くなり、神経を圧迫します。
腰痛の症状
腰痛の症状は、人によって様々ですが、主な症状は以下の通りです。
- 腰の痛み: じっと座っている時、歩いている時、立ち上がる時などに痛みを感じる
- 腰の張り: 腰が張っているような感じがする
- しびれ: 足がしびれる
- 筋力低下: 足の筋力が弱くなる
- 歩行障害: 歩きづらくなる
腰痛の治療法
腰痛の治療法は、原因や症状によって異なりますが、主な治療法は以下の通りです。
- 安静: 痛みがある場合は、安静にする
- 薬物療法: 痛み止めや炎症を抑える薬を服用する
- 理学療法: 温熱療法、電気療法、マッサージなどを行う
- 運動療法: ストレッチや筋力トレーニングを行う
- 手術療法: 保存療法で改善が見られない場合に行う
腰痛の予防
腰痛を予防するには、以下の点に注意することが大切です。
- 正しい姿勢を保つ: 長時間同じ姿勢を続けず、猫背などの悪い姿勢を改善する
- 適度な運動をする: 筋力を維持するために、適度な運動をする
- ストレスを溜めない: ストレスを溜めないように、リラックスできる方法を見つける
- 肥満を解消する: 肥満の方は、ダイエットをして体重を減らす
- 禁煙する: 喫煙は腰痛のリスクを高めるので、禁煙する
腰痛は、多くの人が経験する症状です。
腰痛には様々な種類があり、原因も様々です。
腰痛の症状がひどい場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
また、腰痛を予防するためには、正しい姿勢を保ち、適度な運動をすることが大切です。
参考情報
- 厚生労働省「腰痛症|痛みの疾患ナビ」
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/1911-1_2d_0001.pdf - 日本整形外科医学会「腰痛症」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/lumbago.html
独立行政法人 国立健康・栄養研究所「腰痛の原因と予防」: https://brand.taisho.co.jp/contents/tsukare/173/
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