「寝ると痛いのに、立っていると楽になる」という腰痛、経験したことはありませんか?
このような症状は、
- 腰椎椎間板ヘルニア
- 筋膜痛
など、様々な原因が考えられます。
今回の記事では、寝ると痛い腰痛の原因と対処法についてわかりやすく解説します。
また、
- 症状を悪化させないための注意点
- 腰痛予防ストレッチ
も紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
寝ると痛い腰痛の原因
寝ると痛い腰痛には、主に以下の原因が考えられます。
- 腰椎椎間板ヘルニア: 椎間板が飛び出し、神経を圧迫する
- 筋膜痛: 筋膜が緊張したり、炎症を起こしたりする
- 梨状筋症候群: 梨状筋というお尻の筋肉が緊張する
- 腰部脊柱管狭窄症: 脊柱管が狭くなり、神経を圧迫する
- 腎臓結石: 腎臓に結石ができて、痛みが出る
- 婦人科疾患: 卵巣腫瘍や子宮筋腫など
原因別の対処法
腰椎椎間板ヘルニア
- 安静にする
- 痛み止めや炎症を抑える薬を服用する
- 理学療法を受ける
- 手術療法 (保存療法で改善が見られない場合)
筋膜痛
- ストレッチやマッサージで筋膜をほぐす
- 痛み止めや炎症を抑える薬を服用する
- トリガーポイント注射
梨状筋症候群
- ストレッチやマッサージで梨状筋をほぐす
- 痛み止めや炎症を抑える薬を服用する
- トリガーポイント注射
腰部脊柱管狭窄症
- 保存療法 (安静、装具療法、理学療法など)
- 手術療法 (保存療法で改善が見られない場合)
腎臓結石
- 痛み止めや吐き気止めを服用する
- 石を体外に出すための薬を服用する
- 体外衝撃波治療 (薬物療法で効果が見られない場合)
- 手術療法 (上記の方法で効果が見られない場合)
婦人科疾患
- 婦人科を受診し、適切な治療を受ける
症状を悪化させないための注意点
- 長時間の同じ姿勢を続ける
- 重いものを持ち上げる
- 冷やす
- ストレスを溜める
腰痛予防ストレッチ
膝を抱え込みストレッチ
- 仰向けに寝て、両膝を胸に抱え込む
- 息を吐きながら、ゆっくりと上体を起こす
- 息を吸いながら、ゆっくりと体を下ろす
- 10回程度繰り返す
猫背ストレッチ
- 四つん這いになる
- 息を吐きながら、背筋を伸ばし、頭を上げる
- 息を吸いながら、背中を丸め、頭を下げる
- 10回程度繰り返す
股関節ストレッチ
- 仰向けに寝て、片方の膝を胸に抱え込む
- 息を吐きながら、膝を抱えたまま反対側の脚を伸ばす
- 息を吸いながら、ゆっくりと体を下ろす
- 左右交互に10回程度繰り返す
腰ひねりストレッチ
- 仰向けに寝て、両膝を曲げる
- 息を吐きながら、両膝をゆっくりと反対側に倒す
- 息を吸いながら、ゆっくりと体を起こす
- 左右交互に10回程度繰り返す
背筋ストレッチ
- 椅子に座り、背筋を伸ばす
- 息を吐きながら、ゆっくりと上体を前に倒す
- 息を吸いながら、ゆっくりと体を起こす
- 10回程度繰り返します
ハムストリングスストレッチ
- 仰向けに寝て、片方の脚を伸ばす
- 息を吐きながら、パートナーに脚をゆっくりと持ち上げてもらう
- 息を吸いながら、ゆっくりと体を下ろす
- 左右交互に10回程度繰り返す
腰痛予防ストレッチの注意点
- 以下の場合は、ストレッチを行う前に医師に相談してください。
- 強い痛みがある
- しびれがある
- 歩行困難などの症状がある
- 内臓疾患がある
- ストレッチは、無理のない範囲で行ってください。
- 痛みを感じたら、すぐにストレッチを中止してください。
- ストレッチを行う前に、ウォーミングアップを忘れずに。
- ストレッチを行った後は、クールダウンを忘れずに。
寝ると痛いのに立っていると楽になる腰痛は、様々な原因が考えられます。
原因によって対処法は異なるので、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
腰痛予防には、ストレッチが効果的です。
この記事で紹介したストレッチを毎日続けることで、腰痛予防に役立ちます。
腰痛にお困りの方は、ぜひこれらのストレッチを試してみてください。
腰痛のない快適な生活を手に入れてください。
参考情報
- 厚生労働省「腰痛症|痛みの疾患ナビ」: https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/rousai/hojokin/dl/28_14020301-01.pdf
- 日本整形外科医学会「腰痛症」: https://www.jslsd.jp/
- 独立行政法人 国立健康・栄養研究所「腰痛の原因と予防」: https://www.japanpt.or.jp/assets/pdf/about_pt/therapy/tools/pr_magazine
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